アトリエの日々

節分 立春 つぼみの誕生日

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づぼっ!

なに言ってるの?
もう春だよ

 

うっかりしてた。
ほんと、そうだね。いつの間にか、もう春

 

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ついこの間、年をまたいだばかりだと思ってた。

カトリが生きていた、それだけで特別に輝いた2016年
その手放し方がわからずに、どうしようもなく泣きながら年をまたいだんだ。

童にヨシヨシとこめかみを舐められ、情けなくて申し訳なくて、布団にもぐって更にウーウー泣いた。
目が醒めるとすっかり夜は明けて、ちょうどお宮のてっぺんに陽が昇る頃。

朝日を浴びながら、つぼみ2017年の初ごはん。
うみゃいうみゃいとごはんを飲み込む、その小さく確かな力が
何より私を励ました。


 

 

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童猫にすべてを教えられる日々。

2月3日 節分 気持ちよく晴れたこの日
つぼみが家に来て半年が経った。



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その間に、最大の心配事だった避妊手術も立派に乗り越えてくれた、つぼみ。

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知られざる浅草以前、浅草、郡山、そして真鶴
転々と旅して来たつぼみ
初めての入院は、また別の場所、別の人への引っ越しかと思ったのかもしれない。

無事に帰って来た時、キャリーのふたを開けると
私の目を見て、「いいの?」って訊いたんだ。
私が「うん」と頷くと、嬉しそうにピョンとキャリーを飛び出した。

ここが、つぼみの家。

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ここが、わたしの家

わたしの家族

 

「家族にしかできない事が、きっとあると思う。
私たちが、蕾ちゃんの家族になれれば、蕾ちゃんが私たちを家族だと思ってくれれば・・・」

つぼみを迎える時、保護主のIzumiさんへ、私はこんなことを書いていた。

 

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家族になること

一歩一歩、一日一日を積み重ねて、半年が経ち一年が経つこと

その尊さが

あの日より、今はよくわかる。

 

 

 

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カッちゃん、この半年間ずっと、あなたといっしょにつぼみを育てている気がするんだ。
そして、つぼみに育てられてる。
お互い、子を産んだことも育てたこともなく、
でも必死で、泣いたり笑ったりしながら、いっしょに。

これからもずっと。

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カトリへ贈る、新作『せかいのなまえ』
もう少し、待って下さい。もう、長いこと、お待たせしているけど、もう少し。もう少し。

この半年間
何もない一日の儚さ確かさ
それをかみしめて生きていた。
それで心がいっぱいだった。

 

 

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Izumiさんが、路地裏から蕾を救い出してくれた日は、2016年5月8日
その日病院で、女の子であること、白血病ウィルスのキャリアであること、
おそらく3ヶ月齢であることが判明したという。

だから、5月8日から3ヶ月遡って、2月8日がつぼみの誕生日。

 

つぼみが1歳になります。

元気です。

 

こんなに嬉しいことは、ほかにない。
こんなに大切なことは、ほかにない。

 

春、待ちわびた日が、やって来る。

 

 

 


2017-02-03 | Posted in アトリエの日々 | Comments Closed