アトリエの日々
11月のオープンアトリエ
11月
湯河原・真鶴アート散歩の期間中、アトリエをオープンします。
ぼんやりしていたらあっという間に一年が過ぎて、やっと今年初めてのオープンアトリエ。
ここ何年かそんなふうで、頼りないにもほどがあるBonamiを心配して下さってる方も多いかも。
「ご心配なく」と屈託なく言えればよいのだけど、現実は、慰めと励ましがしみる毎日です。
ともあれ、今年も湯河原・真鶴アート散歩に参加します。
オープンの日程は下記のとおり
11月
10日(土)・11日(日)
17日(土)・18日(日)
23日(金)・24日(土)・25日(日)
30日(金)
13:00 〜 17:00
アトリエ Bonami
神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1099-15 2階
0465-46-8590
展示タイトルは
「ここ、という どこか」
です。
* * *
毎年、この季節に合わせて新作を発表してきて、アート散歩の参加も今年で5回目になります。
何も変わらないようでいて、内も外もめまぐるしい変化の連続だから、
私たちは、どんな経験に対しても、いつも未熟なまま。
小さな変化も、ひとつひとつ受け入れて来たように思うけど、
気づけば、もつれた足で追いかけるみないな格好になっていて、
9月、私はとうとう転んでしまった。
9月からは、いよいよ制作に集中する。だって、どう計算しても、そうでなけりゃ間に合わない。
そんなふうに気負い過ぎたのがいけなかったかな。
もう転ぶもう転ぶ、ってわかってたけど、転んでみたら、やっぱり痛くて泣けてきた。
何かを必死に追いかけていて、そのせいで転んだはずなのに、どこに向かっているのか全くわからなかった。
今まで、Bonamiで5作の本を生んだ。
そのすべての内容をつくってきた私は、たぶん常に中核を決定する立場にあって、
知らず知らずのうちに、その癖の中で物事を考えるようになっていたのかもしれない。
本をつくることのほかに、「音」という表現に真剣に向き合い始めた夫のとなりで、
私はどこへ向かって集中すればいいのか、何ができるのか、そもそも私は必要か・・・
めまいみたいにぐるぐるまわる思考の中で、答えなど引き寄せられるはずもなく、
盛大にすっ転んだ私は、ようやくあきらめて、立ち上がろうともせず、転んだ自分を受け入れた。
制作という面では、1ヶ月以上も棒に振ってしまった私が、
11月に何をお見せできるのか、正直わからない。今はまだ不安でいっぱいです。
けれど、転ぶのも起き上がるのもやっぱり、「ここ」で、
私も、夫も、妹の咲良も、それぞれの「ここ」を見せるしかない。
今は、それぞれの辻褄を合わせようとしないこと、こじつけないことだけ、気をつけています。
11月、ぜひ会いにいらして下さい。
どんな私たちでも、私たちは、皆さんにお会いできる日までがんばります。