アトリエの日々

クルミド出版

PB229680

東京都、西国分寺にクルミドコーヒーはあります。

店主の影山知明さんが、愛娘をおもい、つくられたカフェです。

子どものためのカフェ。

でも、そこは、テーマパークや、幼稚園とは違います。

メニューから建物まで

本物の仕事と素材に触れてほしい。

影山さんの言う「子ども」とは、最も大切にしなければならない尊い存在のことなんだろうと思います。

これから、大人へと成長する子どもたち。そして、大人の中に今も生きている子どもたち。

大切な人たちのために、心を込めてつくられたカフェ。

それが、クルミドコーヒーです。

クルミドコーヒーから2冊の本が生まれました。

詩のようにつづられたエッセイ集

小谷ふみ 著 「やがて森になる」

旧友を訪ねて世界を旅する

寺井暁子 著 「10年後、ともに会いに」

著者は、どちらもカフェのお客さんでした。

そして、編集者は店主の影山さん。

サポートメンバーも、カフェのスタッフの皆さんです。

カフェから始まって、著者、ブックデザイナー、印刷所、製本所・・・

ひとつひとつの出会いが、一冊の本を紡いでゆきます。

大切な人たちのためにつくられたカフェから生まれるのは

やはり、大切な人たちへ贈りたい本。

手製本の工房で、丁寧に綴られ

「やがて森になる」に関しては、すべてのページが活版印刷によって刷られています。

PB229675

二冊とも、徹底して個人的な内容でありながら

むしろ、そうであるがゆえに、読む人ひとりひとりの人生を浮かびあがらせます。

手で触れられるほど、くっきりと。

出版の知識も、常識も飛び越えて生まれた本が

古い古い、図書館の書架を思わせるたたずまいなのが、とても嬉しいです。

紙の手触り、インクのにおい、行間をやさしくうめる、感情の揺らぎ

何年経っても色あせない記憶が、そこにはあります。

PB229670

クルミド出版のあたたかい2冊

Bonamiのオープンアトリエで、是非、触れてみて下さい。

オープンアトリエについて詳しくは

こちら


2013-11-26 | Posted in アトリエの日々 | Comments Closed