アトリエの日々

かなしいおしらせ

6月17日(金) 19:21

カトリが永眠しました。
カトリを愛して下さった皆様、本当にありがとうございました。

突然の悲しいお報せ、ごめんなさい。
お伝えする事、とてもためらいましたが、Bonamiの一員として
たくさんの人に愛していただいたカトリの事、やはりきちんとご報告しなければと
ここに、書かせていただきました。

 

* * *


腎不全でした。野良猫時代に白血病ウィルスに感染していたカトリは、免疫が弱く、
腎臓以外にも問題を抱えていたかもしれません。
4月の半ば、腎不全が発覚した時には、末期の状態で、
当然のように一般的な対症療法である皮下輸液をしていただいたのですが、
その日まで楽しそうに元気に過ごしていたカトリが、点滴以来ぐったりとしてしまい、
爆発するように次々と症状が現れはじめました。

私たちは、医療行為はせずに、自宅でできるかぎりの事をしようと決めました。
病気であっても、カトリには毎日楽しく幸せに、健やかに生きてほしかった。
回復を信じて食餌療法や手技療法、自分にできること全部で病気にも取り組みました。

結果、私は、カトリの病気を治してあげられなかったし、長生きもさせてあげられなかった。
でも、カトリの命に向き合い続けた一瞬一瞬は、喜怒哀楽のすべてを乗り越えて、
ただひたすらに幸せでした。

 

最期の2日間、身体のどこにも力が入らなくなりました。
それでもカトリは、懸命に動こうと、生きようとしていました。立派な姿でした。
さとさんと私にはさまれて横になり、さとさんの手に顔をのせて、私に足を撫でられていたとき、
カトリがふふふっとまるで笑い声のような息を吐きました。
突然に訪れたけれど、これがお別れの時なんだと、私もさとさんもすぐに悟って、
カトリの顔を見つめ語りかけ続けました。
「大丈夫。なんにも心配しないで。ずっと一緒にいるから。これからもずっと一緒だから。
大好きだよ。かっちゃん、大好きだよ。」ってずっと顔を見つめ合いながら、
カトリは何度か苦しそうに息を吐き出して、最後は微笑みながら眠るように逝ってしまいました。
ひどい尿毒症だったはずなのに、嘔吐も粗相も一度もなく、本当に穏やかで、静かな最期でした。
まだ眠っているだけのような、あたたかいカトリの身体、
決して損なわれる事がなかった、美しい被毛を撫でながら、
「かっちゃん、今日も楽しかったね。ありがとう。」と言いました。

 

写真は、亡くなる数時間前。
足にも首にも力が入らず、尿毒症の苦しみで眠る事すらできなかったのに、
この日はずっと、こんなふうな、優しい、いい顔をしていました。

 

* * *

4月14日、カトリの病気がわかった日に書いていた、長い長い日記。
これが、この短くて永い2ヶ月のはじまりでした。
http://hanaemiki.tumblr.com/post/143064998726/2016414thu

 

 

* * *

かっちゃん、ほんとうにありがとう。
私たちの幸せは、常にかっちゃんのそばにありました。
今は、ちぎれそうにさみしいよ

 

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2016-06-21 | Posted in アトリエの日々 | Comments Closed